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・企業名:株式会社笠間製本印刷
・業種 :製造
・従業員:79名
・所在地:石川県
・認定部門:中小規模ブライト500
・ウェブサイト
※取材、文:株式会社empheal(エンフィール)
金融機関の印刷物を中心に、様々な製造を行っている株式会社笠間製本印刷。石川県白山市に本社・工場を構える同社がここ数年にわたって取り組んできたのが、印刷業界にはびこっていた健康に関するマイナスイメージを払拭することだった。
「まずは労働環境の改善から始めましたが、せっかくなら印刷産業環境優良工場として表彰されることを目標にしたんです」と藤田さんは当時を振り返る。残業時間を減らすことはもちろん、工場で働く作業員の体に安全な材料を使うように改善したりと、健康面にとにかく配慮したという。その結果、全日本印刷工業組合連合会が推進するCSR認定を受け、15年には目標に掲げていた印刷産業環境優良工場表彰で経済産業大臣賞を獲得した。
さらに今年3月には健康経営優良法人2021ブライト500に認定される。ブランドイメージの向上にフォーカスした活動が実を結んだといえるが、残業時間を減らすことは容易ではなかったという。
「受注産業なので、注文が集中するとどうしても残業の体勢にならざるを得ません」(藤田さん)。3年前までは定時が17時50分だったにもかかわらず、22時を過ぎて帰社するのが普通だった。問題解決のために、部署ごとで今期は何時間以内に残業時間を抑えると目標設定すると同時に、個人には残業が何時間以内なら加点され、昇給に直結するシステムを導入。さらに、21時→20時→19時と“蛍の光”を流す時間を早めたり、強制的にパソコンをシャットダウンすることで対処したことで、残業時間の短縮に成功した。
残業時間の減少に成功したことで、次に取り組んだのが、運動不足解消と食生活の改善だった。毎朝ラジオ体操を社員全員で行うものの、それでは足りないと判断し、市内のスポーツクラブと契約。社員なら割安で活用できる環境をつくった。さらに、土曜日にはインストラクターを会社に派遣してもらい、勉強会や実際に体を動かすトレーニング、ストレッチを指導してもらったという。「継続的に運動してもらうためにも、体を動かす楽しさを知ってもらうことから始めています」(藤田さん)と、試行錯誤を繰り返している。
また、食生活は本社・工場の周辺に飲食店がなく、コンビニエンスストアに頼らざるを得ない社員が多かったが、社内で健康に配慮した惣菜を1つ100円で販売するようにしたという。
「運動や食生活に関しては個人の考え方もあるので、どこまで踏み込むべきか悩みどころではありますね」と藤田さん。それでも会社全体でさらなる健康経営を目指していきたいと目を輝かせていた。
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