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ホワイト企業認定は、次世代に残すべき素晴らしい企業を認定する制度です。客観的な指標によってホワイト企業であると認定されると企業価値の向上につながるため、ホワイト企業認定は注目されています。
本記事では、ホワイト企業認定を取得するメリットや、認定基準について解説します。
ホワイト企業認定とは、次世代に残していきたい企業や家族に入社を勧めたい企業を認定する民間認定制度です。一般財団法人「日本次世代企業普及機構(通称ホワイト財団)」によって評価・認定が行われます。
日本次世代企業普及機構では、以下3つの要件を満たす企業をホワイト企業と定義しています。
(出典:一般財団法人日本次世代企業普及機構(ホワイト企業普及機構)「ホワイト企業認定について」)
ホワイト企業認定が注目される背景には、長時間労働や過労死などが社会的な問題が挙げられます。働き方改革やESG投資の取り組みの実施などによるガバナンス強化が求められています。
ガバナンスを強化し企業価値や信頼性を高め、従業員およびステークホルダーからの満足度を向上させたいと考え、ホワイト企業認定を目指す企業は少なくありません。
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ホワイト企業認定を取得するメリットは、以下の5つが挙げられます。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
ホワイト企業認定を取得すれば、ホワイト企業であることをアピールできるため、採用活動で有利に働きます。
労働環境が良好であることは、求職者にとって魅力的な要素です。そのため、求職者の増加や優秀な人材の確保が期待できます。
また、ホワイト企業認定取得により企業価値が高まり、人材を確保しやすくなれば採用活動の費用を削減できる点もメリットです。
従業員の定着率向上につながる点も、ホワイト企業認定を取得するメリットです。ホワイト企業認定を取得するには、7項目の認定基準を満たさなければなりません。
認定基準を満たすためには、柔軟な働き方ができる制度の導入やキャリア形成の支援など、労働環境を整備するための施策を実施する必要があります。
さまざまな施策の実施により働きやすい環境になることで、従業員のモチベーションやエンゲージメントが高まりやすくなり、長期にわたって働いてくれることが期待できます。
ホワイト企業認定基準を満たすと、従業員が安心して安全に働ける職場環境が整備されます。その結果、従業員はパフォーマンスを発揮しやすくなるため、生産性が向上するでしょう。
また、ホワイト企業認定では、「従業員のワークライフバランスが実現できる仕組みを構築しているか」も重視しています。ワークライフバランスが取れる環境が整っていると、心身の健康が保たれやすくなるため、効率的に業務を進められるようになることが期待できます。
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ホワイト企業認定を取得すると、ランクに応じて認定マークが付与されます。ホームページやパンフレットなどに認定マークを掲載すれば、企業の健全性をアピールできイメージアップにつながります。
労働環境を整え社会的責任をはたしていると認定マークによって示すことで、顧客や取引先、投資家などに良い印象をもってもらいやすくなるため、信頼関係が強化されるでしょう。
ホワイト企業認定では、ビジネスの安定性や生産性も審査されます。そのため、ホワイト企業認定を取得すれば、自社の事業が高い安全性や安定性を有しており、長期継続が可能であることを示せるため、顧客満足度の向上が期待できます。
また、従業員が働きやすい労働環境に整え、従業員のモチベーションが向上すれば、質の高いサービスや商品を提供でき、結果として顧客満足度の向上につながるでしょう。
ホワイト企業認定の取得を周知できなければ、認定取得のメリットが十分に活かせず、意味がないと感じてしまう可能性があります。
そのため、ホワイト企業認定を取得したらホームページや求人票などに認定マークを掲載し、労働環境が整備された企業であることを求職者にアピールしましょう。
また、取引先やパートナー企業などにもホワイト企業認定取得を周知し、安心して取引できる企業であると示す必要があります。
ホワイト企業の認定基準には、以下の7項目が設けられており総合的に評価されます。
それぞれの認定基準を把握しておきましょう。
【参考】一般財団法人日本次世代企業普及機構(ホワイト財団)「ホワイト企業認定とは?」
ホワイト企業認定の審査では、「企業と従業員が対等の関係と捉え、双方が同じ方向に向かって成長できるよう取り組んでいるか」が評価されます。
具体的には、以下のような取り組みが評価対象となります。
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「柔軟な就業形態を取り入れキャリア支援を実現しているか」も、ホワイト企業認定を受けるための要件の一つです。
以下のような取り組みにより、従業員がライフスタイルやライフステージに合った柔軟な働き方ができる体制を構築しているかが評価されます。
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ダイバーシティ・インクルージョンの評価基準では、一人ひとりの従業員が個性や経験を活かして活躍できる場を用意しているかが評価されます。
たとえば、以下のような取り組みが評価対象になります。
ホワイト企業認定の審査では、従業員の健康を重要な経営資源と捉え、従業員の健康維持・増進を後押しし業績向上を図っているかも評価されます。
認定されるには、以下のような取り組みを実施する必要があります。
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「高い安全性・安定性を有し、長期的に継続可能なビジネスモデルを構築しているか」も、ホワイト企業認定を得るための重要な評価ポイントです。
ビジネスモデル・生産性の審査基準を満たすためには、以下のような施策の実施が不可欠です。
リスクマネジメントの評価基準では、「危機発生時の損失を最小限度にとどめる取り組みを行っているか」が評価されます。
具体的には、取り組みが評価の対象になります。
「労働にかかわる法令を理解・遵守し、従業員が安心して安全に働けるよう努めているか」も評価対象です。
労働法遵守の認定基準を満たすためには、以下のような施策に取り組む必要があります。
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ホワイト企業認定ランクは、認定基準をどの程度満たしているかにより以下の5つに分類されます。
認定名称 | 大規模区分
(従業員数1,000人以上) |
中規模区分
(従業員数100~999名) |
小規模区分
(従業員数99名以下) |
ホワイト企業認定プラチナ | 90%以上かつ2回連続認定取得 | 90%以上かつ2回連続認定取得 | 90%以上かつ2回連続認定取得 |
ホワイト企業認定ゴールド | 80% | 75% | 70% |
ホワイト企業認定シルバー | 70% | 65% | 60% |
ホワイト企業認定ブロンズ | 60% | 55% | 50% |
ホワイト企業認定レギュラー | 50% | 45% | 40% |
(出典:一般財団法人の日本次世代企業普及機構「ホワイト企業認定の流れ・採点方法・認定料」)
従業員数の規模区分を問わず、7つの認定基準のうち労働法遵守に関しては100%が必須です。
各区分には、不認定基準(足切り基準)が設けられています。ホワイト企業認定プラチナの認定取得はとくに難易度が高いため、外部コンサルタントなどに相談し取得を目指すとよいでしょう。
ホワイト企業認定取得までの流れは、以下のとおりです。
ホワイト企業認定を取得する際には、一般財団法人日本次世代企業普及機構の公式サイトでWEB審査を受ける必要があります。
WEB審査の結果がフィードバックされ、各項目が点数で表示される仕組みです。WEB審査の段階で認定基準を満たしていれば、ホワイト企業に仮認定されます。
その後、書類審査を経てホワイト企業認定が取得できます。書類審査には以下の書類の提出が必要です。
労働法遵守証明書には、弁護士・社会保険労務士・労働者代表のいずれかのサインが必要です。財務状況証明書には、公認会計士もしくは税理士のサインが求められます。
【参考】一般財団法人の日本次世代企業普及機構「ホワイト企業認定の流れ・採点方法・認定料」
ホワイト企業認定にかかる費用は、下表のとおりです。
ホワイト企業認定費用 | 年間24万円(税抜) |
更新費用 | 年間24万円(税抜) |
初回審査 | 無料 |
再審査 | 無料 |
ホワイト企業認定費用は、年間24万円(税抜)です。ホワイト企業認定を維持するためには、1年ごとの更新が必要です。更新料も認定費用と同じく、年間24万円(税抜)がかかります。
更新の際には、再審査があります。認定を取得してから取り組み内容が変化している可能性があるため、再審査によりチェックされます。
なお、初回審査も再審査も費用は無料です。
【参考】一般財団法人の日本次世代企業普及機構「ホワイト企業認定の流れ・採点方法・認定料」
ホワイト認定を取得するには、7項目の認定基準を満たす必要があり、満たしている認定基準の割合に応じて認定ランクが決定します。
ホワイト企業認定を取得すると、生産性の向上や企業のイメージアップを図れるなど、さまざまなメリットを得られます。
企業価値を高めるためにも、従業員が働きやすい職場環境を整備しホワイト企業認定を目指しましょう。
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