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・企業名:サン・ライズ運輸倉庫株式会社
・業種 :運送
・所在地:兵庫県
・認定部門:中小規模ブライト500
・ウェブサイト
※取材、文:株式会社empheal(エンフィール)
2020年に「健康経営優良法人」として認定された、サンライズ運輸倉庫株式会社。『一人ひとりが働くことに生きがいを感じ、その能力をいかんなく発揮するためには、健康が最も重要』。その理念をもとに、従業員に対して呼びかけてきたのが“当事者意識を持つこと”だった。
運送業界で大きな課題となっているのが、脳血管疾患や心疾患。同社も例外でなく、「運送業界は高齢化が進んでいるので、リスクは毎年高まっています。改善のためには、地道に訴え続けることが大切です」と、松井洋一社長主導のもとで取り組みを強化してきた。
健康診断の受診率100%を継続し、再検査率の向上とこれを図るための助成強化、保健指導の促進などを強化。とはいえ、もっとも大切な生活習慣は、そう簡単に変えられるものではない。そこで同社が行ったのが、従業員自身による経験談の共有だった。
「従業員を集めての健康指導を、年に数回行っています。ドライバー自身に、どのような病気に罹患したのか、どのような保健指導を受けたのか、どのような治療を行ったのかを可能な範囲で話してもらっています」。身近な存在の体験談は、自分ごととして考えるきっかけになる。同僚の話が聞けるということで、従業員が参加しやすい雰囲気づくりにもつながった。
「健康管理は、従業員を守るためのもの。そして、その家族を守るために非常に重要なものです」と松井社長は語る。
同社は健康経営優良法人のほかにも、運送の安全確保に関する取り組みを評価する「Gマーク」を取得。事故目標0件、健康診断の受診率向上など、具体的な数字目標を決めて新たな取り組みや、今行っているものの改善に力を入れている。
職場環境の改善や、従業員の安全を守るためには地道な積み重ねが必要。「3年前と同じことを行っていても意味がありません。みんなが当事者意識を持ってくれるよう、呼びかけいくことが大切です」と、従業員ひとりひとりの意識を変えていくことから、健康経営の基礎は作られる。
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