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【産業医寄稿】精神科医としてマインドフルネスを研究している理由・背景

藤井英雄(ふじい・ひでお)

藤井英雄(ふじい・ひでお)

産業医・精神科医

鹿児島大学医学部卒業後、同大学院博士課程を卒業。現在は精神科医として病院で臨床に従事するかたわら、複数の施設で産業医としても勤務している。20年以上にわたりマインドフルネスを研究し、平成20年には「心のトリセツ研究所」をたちあげ執筆活動を中心としてマインドフルネスに関する情報発信をしている。 【主な著書】 怒りにとらわれないマインドフルネス 大和書房 2019 1日1行マインドフルネス日記 自由国民社 2019 マインドフルネスと7つの言葉だけで自己肯定感が高い人になる本 廣済堂出版 2018 1日10秒マインドフルネス  大和書房 2018 ビジネスマンのための「平常心」と「不動心」の鍛え方 同文館出版2012

現役精神科医であり、主にマインドフルネスを研究されている藤井英雄先生。20年以上前にマインドフルネスに出会ってから、自身でマインドフルネスを取り入れるだけでなく、セミナー・ワークショップでの指導にも精力的に取り組まれています。その理由とは?今回は、藤井先生がマインドフルネスを研究するに至った背景や、マインドフルネスが産業医活動にもたらした効用などについて執筆いただきました。
 

はじめまして

精神科医の藤井英雄です。
現在、精神科医として病院で臨床に従事するかたわら、複数の施設で産業医としても勤務しております。
また一般社団法人昴・心のトリセツ研究所をたちあげ、執筆活動を中心としてマインドフルネスに関する情報発信をしております。
物心ついたころから人見知りが激しく、中学生・高校生と成長しても対人緊張が強かった私は自分を嫌い、自立訓練・自己催眠・ヨガ・自己啓発セミナーをためし、はてはあやしい新興宗教に片足を突っ込んで自分を変えたいともがいてまいりました。
しかし自分を変えようとすればするほど、否定しようとする「あるがままの自分」はより強固なものとなってしまい、かえって苦しくなるのでした。
さて、そんな私がマインドフルネスに出会ったのは30代の後半ですから、もう20年以上前ですね。
「今、ここ」の現実を客観視するだけというシンプルなメソッドに今までとはちがった手ごたえを感じました。
 

今では人見知りと対人緊張を克服できたのか?

実はいまだに克服はできていません。人前に出れば緊張します。しかしマインドフルネスで緊張を客観視すればなんとかなるだろうという根拠のない自信があります。
また、たとえ失敗したとしても「まぁいいか」と思えるなら怖いものは何もありません。
ところで自分に効果があったものは人にも勧めたいと思うものです。私も10年くらい前からマインドフルネスの臨床応用と指導を始めました。
特に、うつや不安障害で「精神科を受診するほどではないが悩んでいる」という人の予防医学としての効果に着目して一般向けの著作とワークショップ・セミナーなどに注力してまいりました。
おかげさまで産業医活動においても薬物療法を使わず、カウンセリングとマインドフルネスの指導で解決する事例も多く重宝しております。
 

マインドフルネスを薦めるには

医療従事者の方々にむけて講演をしますと一番多い質問が、「患者さんやスタッフにマインドフルネスを薦めたいが、どうしたらいいか分からない」ということです。
本当は「私の本を読んでもらってください」と答えたいところですが、私の回答は違います。
まずあなたがマインドフルネスで幸せになってください。すると幸せそうなあなたをみて、「どうすればあなたのようになれるの?」と聞かれることが増えるでしょう。
その時にはぜひ「マインドフルネスというのがお勧めでね…」と答えるようにしてみてください。
みなさんもこの機会にマインドフルネスに触れてみてはいかがでしょう。

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