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産業保健の現場で人事労務担当者が直面する疑問や課題を取り上げる本シリーズ。回答するのは、これまで1,000社以上の相談に対応してきたエムスリーキャリア セールス&コンサルティングチームです。
今回の相談者は、会社の成長とともにメンタルヘルス不調の従業員が出てきたというA社の産業保健担当者・佐藤さん(仮名)です。
質問者 A社 人事労務担当 佐藤さん
「オフィスワーク中心の企業で人事労務を担当しています。最近、従業員が増えてきたことでメンタルヘルス不調を訴える社員が数名出ています。そうした社員への対応や、予防的な観点からストレスチェックの高ストレス者対応にも力を入れたいと考えています。
今の産業医はメンタル不調者や高ストレス者が出ればもちろん面談してくれるのですが、「私は精神科じゃないから」とおっしゃり、踏み込んだ対応には消極的です。そのため、これからも対応をお願いしていいのか迷っています。
メンタル不調に対応するなら、やはり精神科の産業医に依頼すべきでしょうか」
回答者
エムスリーキャリア株式会社 セールス&コンサルティングチーム 岩脇
ご質問いただき、ありがとうございます。
メンタルヘルス対応に力を入れる企業は年々増えている印象です。そのためか、精神科(あるいは心療内科)の産業医を選任すべきかどうかというご相談をよくいただきます。
結論から言いますと、精神科・心療内科の産業医であれば心強いですが、必須条件ではないと考えています。
まず、ご相談の背景から整理しましょう。目的はメンタルヘルス対応の強化で、その一環として産業医の協力も得たいということかと思います。
どのような協力を求めるかですが、産業医の役割についておさらいしましょう。
産業医は治療行為をしない一方で、日頃から従業員の健康管理を担います。そして従業員がメンタルヘルスに問題を抱えた場合は、面談をしつつ、主治医や人事担当者ともコミュニケーションを取って解決策を助言してくれます。
治療はしませんから、産業医が精神科・心療内科である必要はないかもしれません。ただ、やはり精神科や心療内科に精通しているに越したことはありません。従業員について医学的に理解できますし、主治医とのコミュニケーションもスムーズでしょう。
また、産業医について社内周知する際、専門を「精神科」や「心療内科」と案内することで、従業員としては産業医に相談してみようと思うきっかけになりえます。メンタルへルス対応に力を入れているという企業の姿勢も伝わるでしょう。
ただ、精神科・心療内科の産業医を選任したいとお考えでしたら、次の2つの事実についても理解しておく必要があります。
1つ目は、精神科・心療内科の医師が両科あわせて約17,000人しかいないことです。しかも産業医として活動しているのは、その一部です。そのため、「精神科・心療内科の産業医」を探そうとすると、かなりの労力と時間が必要になるでしょう。
2つ目は、精神科・心療内科ではなくてもメンタルヘルス対応できる産業医がいることです。たとえば内科系専門でも面談が上手で、従業員について的確に理解し、信頼を得ることに長けた産業医はいます。
大切なのは、メンタルヘルス対応に本腰を入れたいというA社様の思いに協調してくれる産業医を見つけることかと思います。そのうえでスキルや経験が伴っていれば申し分ありません。まずは医師会などにご相談してみてはいかがでしょうか。
そうした産業医がなかなか見つからない、探し方がわからないといった場合は、弊社に一度ご相談ください。エムスリーキャリアでは31万人以上のm3.com医師会員基盤をつかって産業医をご案内していますから、ご希望の産業医もきっと見つかると思います。
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