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産業カウンセラーの資格を取得するためには、学科試験と実技試験に合格しなければなりません。
産業カウンセラーの試験を受けようか検討している人事労務担当者のなかには、「産業カウンセラーの試験の難易度を知りたい」「試験の対策方法を知りたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、産業カウンセラー試験の難易度や試験内容、対策方法を解説します。
産業カウンセラー試験は、一般社団法人日本産業カウンセラー協会が開催している民間資格です。産業カウンセラー試験では、学科試験と実技試験が実施されます。
2023年度(6月・7月)の産業カウンセラー試験の合格率は、以下のとおりです。
試験の種類 | 合格率 |
学科試験 | 66.8% |
実技試験 | 62.9% |
(出典:一般社団法人日本産業カウンセラー協会「合否結果について」)
産業カウンセラー試験の合格率は60%台と、そこまで難易度は高くないですが、対策なしでの合格は難しいでしょう。
なお、受験と同じ年度、もしくは前年度に産業カウンセラー養成講座を修了し、一定の評価が下された場合は、実技試験は免除になります。
▼産業カウンセラーを取得した金指顕司(エムスリーキャリア株式会社 健康経営グループ コンサルタント)からのコメント
私は働きながら産業カウンセラー養成講座(6ヶ月コース)に通い、講座修了後に受験資格を得ました。平日は通勤時間を使って勉強して、土日のどちらかは図書館で数時間ほど学科試験対策をしていました。養成講座修了後の約2ヶ月後が試験だったため、結果的に約8ヶ月間勉強していたことになります。 |
産業カウンセラーの学科試験と実技試験の内容を把握しておきましょう。
産業カウンセラーの資格を取得するためには、まず学科試験に合格しなければなりません。学科試験は1と2に分かれており、それぞれ以下の分野から出題されます。
学科試験 | 出題分野 |
学科試験1 |
・産業カウンセリング概論・基礎知識
・カウンセリングの理論と方法 ・カウンセリングに必要な基礎知識 ・事例検討とスーパービジョン |
学科試験2 | ・逐語記録 |
学科試験1も学科試験2もマークシート方式です。学科試験1の試験時間は90分で、基礎的な問題が160問程度出題されます。
学科試験2は、発展的な問題が15問程度出題され40分で解きます。学科試験を受ける際は、試験内容だけでなく時間配分も意識しておきましょう。
▼産業カウンセラーを取得した金指顕司(エムスリーキャリア株式会社 健康経営グループ コンサルタント)からのコメント
学科試験1よりも、学科試験2の方が実務的な内容になるため難しいと感じました。いずれもマークシート方式ですが、特に学科試験1は時間に対して問題数多いため、時間配分をしておかないと時間内に解ききれないケースもあるかと思います。 |
実技試験では、受験者同士のロールプレイングや試験官による口頭試問が行われます。
知識のみで実技試験に合格することは難しいため、問われる能力や態度を十分に身につけておく必要があります。
産業カウンセラーの試験を受けるには、以下いずれかの要件を満たす必要があります。
上記は大まかな受験資格です。受験資格の詳細は、一般社団法人日本産業カウンセラー協会のホームページで確認してください。
【参考】一般社団法人日本産業カウンセラー協会「産業カウンセラー試験」
2024年度の産業カウンセラー試験は、6月・7月に実施されます。試験の日程や実施予定地は、以下のとおりです。
試験の種類 | 試験日程 | 実施予定地 |
学科試験 | 2024年6月23日(日) | 東京都、高崎市、名古屋市、金沢市、大阪市、広島市、高松市、福岡市 |
実技試験 | 2024年7月6日(土)・7月7日(日) | 千葉市、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市 |
受験要領は、各エリアの支部・事務所で配布しています。受験要領の配布期間は、2024年4月15日~2024年5月7日です。
産業カウンセラー試験の詳細は、一般社団法人日本産業カウンセラー協会のホームページで確認できます。
【参考】一般社団法人日本産業カウンセラー協会「2024年度産業カウンセラー試験を受験される方」
産業カウンセラー試験に合格するための対策方法を解説します。自分に合った方法で対策をしておきましょう。
産業カウンセラー試験の対策には、試験の主催者である日本産業カウンセラー協会の養成講座の受講がおすすめです。
養成講座では、理論学習と面接体験学習により、以下の知識が身につきます。
養成講座のコースは、6ヶ月コースと10ヶ月コースの2種類です。「短期間で集中して勉強したい」「ゆっくり知識を身につけたい」など自分のペースに合わせて受講できます。
受講方法はオンラインと通学があり、ライフスタイルに合わせて選べます。
産業カウンセラー協会の公式演習問題集を使用して勉強しましょう。公式演習問題集を使用すれば、試験に必要な知識を身につけられるほか、出題傾向を掴めます。
問題を繰り返し解き、理解を深め知識を定着させましょう。
産業カウンセラーの仕事内容は、主に以下の3つです。
それぞれの仕事内容について説明します。
産業カウンセラーの仕事内容のなかでメインとなるのは、メンタルヘルス対策のサポートです。
ストレスチェックの高ストレス判定者に対するフォローや、メンタルヘルスに不調を抱える従業員のサポートを、産業医や衛生管理者などと連携して行います。
メンタルヘルスの不調は、仕事のミスや労働災害につながる恐れがあります。従業員の健康を守り仕事のパフォーマンスを向上させるために、産業カウンセラーによるメンタルヘルス対策のサポートは大切な仕事です。
【関連記事】職場のメンタルヘルスケアとは? 企業が知っておくべき対策を徹底解説
職場環境整備のサポートも産業カウンセラーの仕事内容の一つです。産業カウンセラーは、ハラスメントや長時間労働などの課題について改善策を提案し、職場環境をより良くするためにサポートします。
また、従業員からの相談に対して個別にアドバイスをする、従業員が抱えるストレス要因を探り職場環境改善につなげる施策を提案するなどの役割も担います。
【関連記事】職場環境改善の方法とは?具体的なアイデア、助成金も紹介
産業カウンセラーは、従業員のキャリア形成のサポートも行います。働き方の多様化により、将来のキャリアやワークライフバランスなどに悩む従業員は少なくありません。
産業カウンセラーは、従業員の悩みに耳を傾け、ビジョンをうまくまとめられるように導き、キャリア形成をサポートします。
産業カウンセラー試験では、学科試験と実技試験が実施されます。産業カウンセラーの難易度はそれほど高くはなく、合格率は60%台です。しかし、しっかりと対策をしておく必要があります。
また、受験するには受験資格の要件を満たしていなければなりません。受験資格の要件に定められている指定の科目や単位を修了していない場合は、一般社団法人日本産業カウンセラー協会の養成講座を修了すれば受験資格を得られます。
養成講座の受講や公式演習問題集を使用してしっかりと対策し、産業カウンセラーの資格取得を目指しましょう。
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