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・企業名:株式会社吉田自動車
・業種 :自動車整備
・所在地:埼玉県
・認定部門:中小規模法人
・ウェブサイト
※取材、文:株式会社empheal(エンフィール)
3年間で、月の平均残業時間を約3分の1にまで削減。驚くべきは、会社としての利益と従業員の給与を落とすことなく、これを実現したことだ。“なぜ、それを行わなければいけないのか?”。シンプルだが、この疑問をつきつめたところに成功のカギがある。
きっかけは、倒産間近の赤字経営から、必死に黒字へと戻した数年前。売り上げ、利益共に上がった一方で、従業員の月平均残業時間は60時間を上回り、離職者が続出してしまった。ここで、吉田慶社長の頭に本質的な疑問が湧き上がる。「なんのために、利益を出さないといけないのか。手段の目的化が起っていたことに気づきました」。会社の黒字化は、従業員の暮らしを豊かにし、地域貢献を実現することが目的。その根底に立ち返り、大胆な働き方改革に踏み出した。
「ムリヤリ残業を減らせと言っても難しい。残業を減らしたくない理由の多くは、収入が減ってしまうこと。だったら、その理由を除けばいい」と、残業時間に関わらず、昨年同時期の残業代と同額を手当として給付。はじめは3カ月の期間限定で行ったが、これを習慣として定着させるために徐々に期間を延ばし、今では差額の平均を基本給として配分している。
加えて、月に一度の全社会を設けてここで一気に会議や情報共有、勉強会を行う。インフルエンザの予防接種もこの日を使って実施するなど、徹底的にムダを省いていった。「この日は14時30分には全てが終わるようにしています。学校が早く終わる日みたいで、ワクワクするでしょう?」。メリハリをつけた効率化は、従業員のモチベーションを高く保てている理由のひとつだ。
「目的を明確化することで、手段やアプローチ方法を考えるようになる」と語る吉田社長。しかし、ただ単にシステムを効率化するだけでは、従業員はついてこないだろう。大幅な働き方改革を支えるのは、職場の隅々まで行き渡る思いやりの文化だ。
吉田社長と、従業員が18名。従業員が何に悩み、どんなことを考えて職場に向き合っているのかを知るために、月に1度は社長自らが面談を行っている。ひとり当たり30分から1時間半をかけてコミュニケーションをとることで、会社としての方針や目的意識をすりあわせる。会社のトップが力づくで引っ張ろうとしても、従業員はついてこない。「みんなで苦労して、いい会社を作ろう」という信念は、全員が共通して持っている。そして、それはホスピタリティあふれる顧客への対応にも現れていた。
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