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近年、企業における従業員の健康管理の重要性が高まる中、産業医の役割はますます重要になっています。今回、産業保健担当者1180人から回答を得た調査では、全体として約7割が現在の産業医に「満足している」または「やや満足している」と回答しました。これは、多くの企業において産業医が一定の役割を果たしていることを示唆する結果と言えるでしょう。
一方で、約2割の担当者が産業医に対して何らかの不満を感じていることも明らかになりました。本稿では、調査結果の詳細を分析し、満足度が高い理由と、不満を感じる背景にある要因について掘り下げていきます。
調査では、産業医の満足度について5段階評価で質問しました。その結果、「満足している」と回答した割合は約25%、「やや満足している」は約50%となり、合計で約75%が満足していると評価しています。この背景には、産業医が専門的な知識やアドバイスを提供し、健康診断後の措置やメンタルヘルス相談、職場環境の改善などに貢献していることが考えられます。
注目すべきは、企業規模による満足度の違いです。従業員数300人以上の企業では、「やや満足している」「満足している」の割合が相対的に高く、産業医との連携体制が比較的整っていることが伺えます。一方、従業員数299人以下の企業では、「どちらともいえない」と回答した割合が高く、産業医との関係性や活動内容について、さらなる改善の余地があるかもしれません。
一方で、産業医に対して「やや不満がある」「不満がある」と回答した担当者(全体の約6%)に加え、「どちらともいえない」と回答した層(約20%)の中にも、潜在的な不満を抱えている可能性が考えられます。
これらの不満層に具体的な不満の内容を尋ねた結果、最も多かったのが「コミュニケーション」(59%)に関するものでした。「従業員とのコミュニケーション不足」(46%)や「(ご自身を含む)産業保健担当者とのコミュニケーション不足」(68%)が上位を占めており、情報共有や意思疎通の円滑さに課題を感じている担当者が多いことが分かります。
次いで多かったのが「スキル不足」(44%)です。具体的には、「産業保健に関する知識・経験不足」(51.6%)や「医学的な専門知識の偏り」(41%)が指摘されました。また、「スタンス」(31%)に対する不満もあり、「最低限のことしかやらない」(36%)、「企業側の考えを理解しようとしない」(18%)といった意見も見られました。これらの結果から、一部の産業医においては、専門性や企業文化への理解、そして何よりも関係者との円滑なコミュニケーションが不足していると感じられているようです。
今回の調査結果から、多くの産業保健担当者が産業医の活動に一定の評価を与えている一方で、コミュニケーション不足やスキル不足といった課題も明らかになりました。満足度をさらに向上させるためには、以下の対策が考えられます。
・産業医との定期的なコミュニケーション機会の創出: 定例会議や情報共有の場を設け、産業医と産業保健担当者間の連携を強化することが重要です。
・企業ニーズに合わせた産業医の選任: 産業医の専門分野や経験だけでなく、コミュニケーション能力や企業文化への理解度も考慮した選任が求められます。
・産業医への継続的な研修機会の提供: 最新の産業保健に関する知識や、コミュニケーションスキル向上のための研修機会を提供することが有効です。
・産業医へのフィードバック: 産業保健担当者や従業員からのフィードバックを産業医に伝え、改善を促す仕組みを構築することも重要です。
今回の調査では、7割の産業保健担当者が産業医に満足している一方で、約2割がコミュニケーションやスキル、スタンスに不満を感じている実態が明らかになりました。
企業は、満足している層の要因を維持しつつ、不満を感じている層の声に真摯に耳を傾け、具体的な対策を講じることで、より効果的な産業保健体制を構築していく必要があるでしょう。産業医と産業保健担当者がより良いパートナーシップを築き、従業員の健康増進に貢献していくことが、これからの企業にとってますます重要になると言えます。
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