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ブライト500とは、中小企業の上位500社に与えられる健康経営優良法人認定制度の称号です。ブライト500の認定を取得することで、企業が抱える問題を解決できたり、企業価値の向上につなげられたりします。
しかし、ブライト500の認定取得には、健康経営に関する取り組みを実施し、認定基準を満たさなければなりません。
本記事では、ブライト500の認定を取得するメリットや認定基準、申請方法を解説します。
ブライト500とは、健康経営優良法人認定制度の中小規模法人部門の中で上位500社のみに与えられる称号です。
健康経営優良法人認定制度とは、健康経営を実践する優良法人を顕彰する制度です。2024年度、健康経営優良法人の中小規模法人部門に申請した企業数は17,316 法人で、その内16,733法人が認定されました。
ブライト500に申請した企業数は3,429社であり、2023年度の申請数3,274社より増加しています。多くの企業が認定取得のために健康経営に取り組んでいます。
健康経営優良法人制度に関する概要は以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【関連記事】健康経営優良法人制度とは?認定されるメリットや申請方法を解説
【参考】
ACTION!健康経営「健康経営優良法人2024中小規模法人部門」
ACTION!健康経営「健康経営優良法人2023中小規模法人部門」
ブライト500とホワイト500の違いは、以下のとおりです。
称号 | ブライト500 | ホワイト500 |
対象部門 | 中小規模法人部門 | 大規模法人部門 |
創設年 | 2021年度 | 2016年度 |
認定要件の評価項目数 | 22項目 | 25項目 |
中小企業が対象であるブライト500に対し、ホワイト500は大企業を対象とした称号です。
また、ブライト500は創設年が2021年である一方、ホワイト500は健康経営優良法人認定制度が開始された2016年から創設されています。
認定要件の評価項目数はブライト500が22項目、ホワイト500は25項目であり、それぞれ評価項目が異なります。
【参考】
ACTION!健康経営「健康経営銘柄2024選定基準及び健康経営優良法人2024(大規模法人部門)認定要件」
ACTION!健康経営「健康経営優良法人2024(中小規模法人部門)認定要件」
ブライト500の認定取得には、以下のようなメリットがあります。
各メリットについて詳しく解説します。
ブライト500の認定を取得すると、従業員の健康に配慮した企業として社内外に認識されるため、求職者の増加が期待でき優れた人材を確保しやすくなります。
人口減少が続く中で経営を維持するためには、人材を確保しなければなりません。ブライト500を取得していると健康経営優良法人のロゴマークを使用できるため、求職者に向けて効果的にアピールできます。
ブライト500の認定を受けると、社会的評価が高まるため企業価値の向上につながり、ステークホルダーから健康経営に力を入れている企業と認識されやすくなります。
ステークホルダーからの信頼獲得や高い評価を受けられると、投資先として関心をもたれやすくなります。投資額が増えると人材育成や設備などに投資できるため、企業の成長につながります。
【関連記事】人的資本経営とは?情報開示が求められる項目やISO30414について解説
ブライト500の認定を取得すると、国や自治体・金融機関などから補助金・インセンティブを受けられる点もメリットです。受けられる補助金やインセンティブには、以下などが挙げられます。
上記の補助金や助成金以外にも、一部の金融機関から融資優遇を受けられる場合もあります。
【参考】
ACTION!健康経営「国の取り組み」
ACTION!健康経営「地域の取り組み」
ブライト500の認定基準は、大きく5つの大項目に分けられます。
それぞれの認定項目の詳細は以下のとおりです。
(出典:ACTION!健康経営「健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)認定基準」)
ブライト500の認定を受けるためには、「3.制度・施策実行」の1〜15項目のうち、13項目以上の要件を満たさなければなりません。
また、2025年度からは、ブライト500の認定を受けるには評価結果(フィードバックシート)を企業のホームページに開示することも求められます。
ブライト500に申請する際は、申請書Q31の問いに対して、評価結果を開示する旨の選択肢を選びましょう。
【参考】経済産業省「「健康経営銘柄2025」及び「健康経営優良法人2025」の申請受付を開始しました」
ブライト500は項目ごとに配点が割り振られており、各項目の配点によって上位の法人を算出しています。2025年度のブライト500の配点割合は、以下のとおりです。
項目 | 配点 |
適合項目数 | 6 |
自社からの発信状況 | 3 |
外部からの依頼による発信状況 | 1 |
健康経営のPDCAに関する取り組み状況 | 8 |
経営者・役員の関与の度合い | 2 |
(出典:ACTION!健康経営「認定申請書サンプル(R6)<中小規模法人部門>」)
配点の割合は、2024年度から変更ありません。5項目の中で「健康経営のPDCAに関する取り組み状況」の項目は最も配点が高いため、改善すべき取り組みがあるか、施策の評価が適切に行われているかなどを確認しておきましょう。
ブライト500の申請方法は、以下のとおりです。
ブライト500の申請には、加入している保険者(協会けんぽや健康保険組合連合会など)の健康宣言事業への参加が必須です。
また、はじめて申請する際は、「ACTION!健康経営」サイトから新規IDを発行する必要があります。新規IDを取得後、専用サイトから健康経営優良法人認定申請書をダウンロードします。
ブライト500の認定取得には、申請書のQ30〜Q35の回答が必須条件のため、記入漏れがないようしっかり確認しましょう。その他の必要事項も記入し「ACTION!健康経営」にアップロードしたら申請は完了です。
【関連記事】健康宣言とは?策定するメリットや実施手順を解説
【参考】
ACTION!健康経営「申請について」
ACTION!健康経営「認定申請書サンプル(R6)<中小規模法人部門>」
2024年度にブライト500の認定を受けた企業の取り組み事例を紹介します。2025年度ブライト500の認定を取得するための参考にしてください。
【参考】ACTION!健康経営「健康経営優良法人2024中小規模法人部門」
健康増進をコンセプトにテーマパークや宿泊施設を運営する株式会社阿蘇ファームランドは、2023年度・2024年度の2年連続でブライト500に認定された企業です。
同社では、従業員の健康診断結果から血圧リスク保有率が高いことが判明したため、健康経営の取り組みを開始。従業員の健康意識を向上するために、自社にある設備を使って健康状態の測定や歩数イベントを開催しました。
取り組み実施後の健康診断結果では、血圧リスク保有率や各種健康状態の改善が見られました。
その他に受動喫煙防止の啓発活動や、SDGsを兼ねた食生活改善の取り組みも行っています。
【参考】阿蘇ファームランド「健康経営優良法人認定への取り組み」
産業用機械の設計や製作、精密部品の加工などの事業を展開する株式会社石井工機は、2024年度にブライト500の認定を受けた企業です。
同社が健康経営の取り組みを始めたきっかけは、腰痛や肩こりなどの不調に悩む従業員や、体調不良により欠勤する従業員が増えていたためです。
働きやすい職場環境に整える必要があると考え、月に1回キャリアコンサルタントと作業療法士を招き、フィジカルとメンタル面のサポートを実施しました。職場環境を改善した結果、2020年度以降は離職者が0人となりました。
また、トレーニングジムやシャワールームの完備、健康診断再検査費用負担などの取り組みも実施しています。
【参考】株式会社石井工機「健康経営の取り組み」
人材派遣事業を展開する損保ジャパンキャリアビューロー株式会社は、2024年度にブライト500の認定を受けた企業です。
同社が健康経営の取り組みを始めたきっかけは、派遣スタッフのうち75%が50歳以上と年齢層が高く、精密検査が必要なスタッフが多く在籍していたためです。二次検診の受診率が67%と低い状態だったため、健康経営の取り組みを開始しました。
二次検診の受診率を向上するために、健診担当者から未受診者に対してメールで個別に連絡。さらに、派遣スタッフの従業員営業担当者と連携し、二次検診の受診を勧奨しました。
受診を促した結果、受診率が85.7%に向上しました。
また、禁煙の促進や食生活の改善などの健康推進キャンペーンも実施しています。
【参考】損保ジャパンキャリアビューロー株式会社「健康経営」
ブライト500の認定を取得すると従業員の健康に配慮した企業と社内外から認識されるため、人材を確保しやすくなったり、企業価値の向上につなげられたりします。
ブライト500の認定を取得するには、所定の要件を満たし高い配点を獲得しなければなりません。さらに、2025年度からは評価結果を企業のホームページに開示することも求められています。認定基準を満たしてブライト500を取得しましょう。
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