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企業における従業員の健康管理において重要な役割を担う産業医。しかし、企業担当者の中には、産業医との連携においてに何らかの課題を抱えているケースも少なくありません。
今回、産業保健担当者1180人の回答を得た調査結果から、産業医に対して「やや不満がある」「不満がある」と答えた産業保健担当者に絞ってその理由などについてまとめました。企業の産業保健担当者から見た産業医連携の課題を見ていきます。
まず、産業医に対する具体的な不満の内容(複数回答)について尋ねたところ、「コミュニケーション」が41件(59%)と最も多く、次いで「スキル不足」が31件(44%)、「スタンス」が22件(31%)となりました。「費用」や「依頼したい業務を受けてくれない」といった項目も一定数挙げられています。
この結果から、産業医の専門性や対応能力だけでなく、企業側との連携や意思疎通といったコミュニケーション面に課題を感じている担当者が多いことが伺えます。
次に、「スキル不足」に不満を感じている担当者に対し、具体的にどのようなスキルが不足していると感じるか(複数回答)を尋ねました。その結果、「産業保健に対する知識が不足している」と「産業保健以外(健康経営・ウェルビーイング等)に関する知識が不足している」がともに16件(52%)で最多となりました。
「医学の専門性が低い」と感じている担当者も13件(42%)おり、産業医としての基本的な知識や専門性に対する不満も根強いことがわかります。また、「自社の業界に精通していない」という意見も5件(16%)見られました。
しかし、産業医のスキルが本当に低いのかというと慎重な判断が必要でしょう。後述のようなコミュニケーション不足から知識不足のように見えてしまっているという可能性も否めません。
さらに、「コミュニケーション」に不満を感じている担当者に対し、どのような点でコミュニケーションに不満を感じるか(複数回答)を尋ねました。最も多かったのは「(ご自身を含めた)産業保健担当とのコミュニケーションに不満」で28件(68.3%)でした。次いで「従業員とのコミュニケーションに不満」が19件(46.3%)、「経営陣とのコミュニケーションに不満」が16件(39.0%)となっています。
この結果から、産業医が企業内の様々な関係者と円滑なコミュニケーションを取れていないと感じている担当者が多いことがわかります。特に、日頃から連携が必要となる産業保健担当者とのコミュニケーション不足は、業務の遂行に支障をきたす可能性も考えられます。
最後に、「スタンス」に不満を感じている担当者に対し、産業医の関わり方についてどのように感じているかを尋ねました。最も多かったのは「最低限の産業保健業務はやってくれるが、積極性がない」で8件(36%)でした。「最低限の産業保健業務も十分にやってくれない」という意見も4件(18%)あり、産業医の主体的な関与を期待する企業側のニーズとのギャップが浮き彫りになりました。
また、「産業保健関連は十分やってくれて積極性もあるが、産業保健”以外”の業務には協力してくれない」という意見も6件(27%)、「自社の考えややり方に沿ってくれない」という意見も4件(18%)見られました。企業が求める産業医の役割は、単に法令で定められた業務をこなすだけでなく、より積極的に企業の健康経営や従業員のウェルビーイングに貢献することであると考えられます。
今回の調査結果から、産業医に対する不満として最も多いのはコミュニケーション不足であり、次いでスキル不足、スタンスへの不満であることが明らかになりました。スキル不足の内容としては、産業保健に関する知識だけでなく、健康経営やウェルビーイングといった周辺知識の不足も指摘されています。コミュニケーション不足は、特に産業保健担当者との連携において課題を感じているケースが多いようです。また、スタンスとしては、積極性の欠如や企業の方針との不一致に不満を感じる声が上がっています。
企業が産業医に求める役割は多様化しており、専門知識やスキルの提供だけでなく、企業文化や経営方針を理解し、積極的にコミュニケーションを取りながら、従業員の健康増進に貢献する姿勢が重要と言えるでしょう。産業医と企業担当者が互いの期待値を理解し、より良い連携関係を築くための努力が求められます。
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