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仕事の壁にぶつかったとき、公私ともに思い悩んだとき―。そんな時、本は新たな視点を与え、課題解決へのヒントを与えてくれます。
「さんぽのしおり~仕事に活きるこの1冊」では、企業の未来を担う人事・労務・産業保健のプロフェッショナルが、「これは読んでよかった」「日々の業務に活かせた」と太鼓判を押す一冊をご紹介します。
今回ご紹介するのは、メンタルヘルス対応に役立つ書籍たち。本を読むことで、ストレスを軽減し、仕事へのモチベーションを高める、そんなヒントを見つけていただけたら幸いです。
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【今回の選書者】 エムスリーキャリア株式会社 健康経営グループ 宮本 友紀 病棟看護師を経て、2023年エムスリーキャリアに入社。健康経営グループにて、セールス&マッチング業務、社内外の保健師業務に従事。最近ハマっていることは、ヨーグルトを手作りすること。毎日発酵食品がとれるのが健康の秘訣だそうです。 |
今回、メンタルヘルス対応をテーマに私が選んだ本は、「ケースでわかる[実践型]職場のメンタルヘルス対応マニュアル」、「メンタルヘルス不調による休職・復職の実務と規程」の2冊です。
「ケースでわかる[実践型]職場のメンタルヘルス対応マニュアル」は、人事になったばかりの方や、これからメンタルヘルス対応を始める方にとって、非常に参考になる本です。
第1章でメンタルヘルスの現状を数字を使って説明した上で、休職・復職対応の基本的な流れ、対応の留意点、社員対応、精神障害の労災、事例紹介と、メンタルヘルス対応の全体像が掴みやすい構成になっています。各トピックの合間にコラムとして、『産業医ってどんな人?』『産業医のより良い活用方法』『中途採用者のメンタルヘルス』といった産業保健に関連する内容が書かれており、メンタルヘルス担当者としての基本的な知識も得られます。
従業員との面談で、どのタイミングで産業医につなげばよいのか判断が難しいと感じる方もいるでしょう。そんな時に役立つのが、第7章の事例紹介です。この本は産業医と弁護士による共著なので、それぞれの視点からの対処法が書かれており、非常に勉強になります。一般的な問題とその対応策がわかるので、私自身も判断材料の一つとして活用しています。
「ケースでわかる[実践型]職場のメンタルヘルス対応マニュアル」が網羅的な内容であるのに対し、「メンタルヘルス不調による休職・復職の実務と規程」はタイトル通り、休職・復職に特化した実務的な内容になっています。
具体的には、精神疾患の特徴や治療経過、欠勤・休職の規程例、傷病手当金の対応など、人事として知っておくべき内容が記載されています。社内の体制づくり、制度設計や規程を見直す際にも役立つでしょう。
この本は産業医、弁護士、社会保険労務士が執筆しており、法律や裁判例に基づいた解説が豊富です。従業員の処遇面で迷うところがあったら、専門家に相談して判断することも重要ですが、その前段階として、自分で知識を身につけ意見を持つことも大切です。以前よりも復職支援をサポートする機会が増える中で、知識のブラッシュアップを目的に読んだ本ですが、しっかり強化できたと感じています。
休職復職対応をするなら、今回ご紹介した2冊を読んでおくと“鬼に金棒”かと思います。
【今回ご紹介した書籍】
「ケースでわかる[実践型]職場のメンタルヘルス対応マニュアル」
出版社:中央経済社
著者:森本 英樹、向井 蘭
「メンタルヘルス不調による休職・復職の実務と規程」
出版社:日本法令
編著:柊木野 一紀
共著:安藤 源太、佐々木 規夫、染村 宏法、田中 朋斉、盛 太輔、山本 愛
今回ご紹介した書籍は、いかがでしたでしょうか。
次回は、従業員のエンゲージメント向上をテーマに、「私の一冊」をご紹介します。どうぞお楽しみに!
厚生労働省では「労働者の心の健康の保持増進のための指針」を定めており、職場におけるメンタルヘルスケアを推進しています。 この指針では、メンタルヘルス対策には4つのケアがあると定義されています。 本資料では、この4つのケアを軸とし、弊社が推奨する取組事項をまとめ、チェックリストにしています。 「セルフケアに関する取り組みが足りていない」「事業場外資源によるケアを行えていない」等、各領域の取り組み状況の確認にご活用ください。
50人以上の事業場向け
1,000人以上の事業場向け
※有害業務従事の場合は500人以上
単発の面談が必要な事業場向け