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【プロフィール】 ・年代: 60代 ・専門科目: 脳神経外科、精神科 ・産業医経験: 2年(8社) ・主な働き方: 嘱託産業医として、複数の企業を掛け持ち。 |
「産業医」と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
健康診断の事後措置やストレスチェックなど、業務のイメージはあっても、実際にどのような人が、どのような思いで働いているのか、意外と知られていないかもしれません。
今回は、脳神経外科・精神科の専門医であり、産業医として「企業の成長をサポートする」というやりがいを感じている産業医の先生にお話を伺いました。産業医の仕事で大切にしていること、そして企業の担当者が「良い産業医」を選ぶためのポイントについて、お話していただきました。
――先生は、普段はどのようなお仕事をされていますか?
先生: 週に2か所で非常勤の臨床医をしながら、嘱託産業医として合計8社の企業を担当しています。月に1回訪問する企業が3社、2か月に1回訪問する企業が5社といった働き方です。
――産業医として働く上で、大切にされていることは何でしょうか?
先生: 産業医は、従業員の立場に立つこともあれば、会社の管理側の立場に立つこともあり、その都度、立場が変わることがあります。しかし、根本的には、「企業を外部から客観的に見て、成長をサポートするパートナーである」という意識を持って活動することが大切だと考えています。
――具体的に、どのような場面で「企業の成長をサポートする」と感じますか?
先生: たとえば、職場巡視の時です。同行者は「あら探しをされるのではないか」と警戒することがありますが、私は外部の人間としての立場で、率直に感じたことを伝えるようにしています。先日も、休憩室や仮眠室を確認した際に、非常口がないことに気づきました。
――それは大変ですね。どのように対応されたのでしょうか?
先生: 休憩室は快適に見えましたが、通路が1か所しかないと、火災などの万が一の事態に逃げ場がなくなってしまいます。そこで、避難訓練の実施と、縄梯子のような避難器具の設置を提案しました。幸い、私の提案を受け入れていただき、実際に設置してもらえました。
しかし、その後も「せっかく設置したのに使っていない」ということがわかったので、今度は「訓練をしてみましょう」と提案しました。こうして、現場の安全性が高まることで、企業の成長にもつながると考えています。
――先生は、資料作成にも力を入れられているとお聞きしました。
先生: はい。安全衛生委員会の資料は、初めて見る方にも伝わりやすいよう、パワーポイントで短く簡潔にまとめるように工夫しています。
以前作成した資料が、企業の担当者の方から良い評価をいただき、社内でも広く活用されたことがありました。こうした「資料作成」も、円滑なコミュニケーションと企業の改善に貢献できる重要な仕事だと感じています。このような形で会社に貢献できることが、やりがいにつながっています。
50人以上の事業場向け
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※有害業務従事の場合は500人以上
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