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仕事の壁にぶつかったとき、公私ともに思い悩んだとき―。そんな時、本は新たな視点を与え、課題解決へのヒントを与えてくれます。
「さんぽのしおり~仕事に活きるこの1冊」では、企業の未来を担う人事・労務・産業保健のプロフェッショナルが、「これは読んでよかった」「日々の業務に活かせた」と太鼓判を押す一冊をご紹介します。
今回ご紹介するのは、社内の健康管理・安全衛生対応に役立つ書籍たち。本を読むことで、ストレスを軽減し、仕事へのモチベーションを高める、そんなヒントを見つけていただけたら幸いです。
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【今回の選書者】 エムスリーキャリア株式会社 人事グループ 遠藤 摩耶 総合病院のカウンセリング室、EAPサービス機関等を経て、2024年エムスリーキャリアに入社。臨床心理士の資格を持つ。人事グループにて、社内の健康管理・安全衛生関連の業務に従事。趣味は弓道で、最近学生時代ぶりに再開しました。 |
今回、社内の健康管理・安全衛生対応をテーマに私が選んだ本は、「産業保健スタッフに必要な疾患の知識と最新の治療法」、「精神科産業医が明かす職場のメンタルヘルスの正しい知識」の2冊です。
身体的な病気によって仕事に影響が出るケースは多岐にわたります。病気はもちろん、症状、薬の副作用と一人ひとり違うので、会社が配慮すること、対応することも変わってくるんですよね。
先日、令和7年度版の健康経営度調査票が発表されましたが、『治療と仕事の両立支援』の項目の選択肢が変更になりました。労働人口がどんどん減っていく中で、病を抱えながら働く従業員を今後より大事にしていく流れになっていくと思うんです。本のタイトルに“産業保健スタッフに必要な”と入っているので専門的な内容が多いのですが、人事担当者が読んでも参考になる部分が多いと思っています。
前半のpart1では、病気の症状に対して起こりうることや、それを踏まえて業務上の配慮をする場合に避けたほうがよい仕事についてまで書かれています。社員の配置を検討する必要がある場合など、人事担当者にとって大いに参考になるのではないでしょうか。
後半のpart2は疾患別の医療的な内容なので、熟読して覚えるというよりは、疾患のイメージを把握するために、必要に応じて目を通すような読み方がいいと思います。病を抱える従業員に対して、主治医、産業医、産業保健職と連携を図る際に、病気の知識がないまま臨むと「何を言っているのだろう?」となる可能性が高いですが、事前に医療知識を少しインプットしておくことで、医療職の発言の意図や理解度が高まると思います。
私は、人事担当者と産業保健専門職の中間ぐらいの立ち位置なので、両方の言うことが何となく分かる立場なのですが、両者がそれぞれどういう視点で仕事をしなきゃいけないか、どう対応しなきゃいけないかを理解することは、社内の健康管理・安全衛生対応をする上で大事だなと改めて思っています。
健康管理を身体疾患とメンタルヘルスの2軸で考えたときに、メンタルヘルス対応は難しい、この対応は適切なのだろうかと不安に思う担当者が多くいらっしゃるかもしれません。メンタルヘルス対応で参考になる、自分にとってお守りになるような本は何か考えたとき、お勧めしたいと思ったのが「精神科産業医が明かす職場のメンタルヘルスの正しい知識」でした。
メンタルヘルス対応関連の本は、事例に対する解説を載せてくれているケースが多いのですが、この本はひと味違います。人事が気をつけないといけない点、医療的な視点以外の可能性、診断書に記載されている意味なども書いてくれていて、事例の解説がとても丁寧なんです。
例えば、従業員が休職から退職になってしまった場合、人事としては退職者が気がかりでもあります。そういう時に、「こういうことができますよ」という話を書いてくださっていて―。表面的な対応だけでなく、実際に従業員に関わる担当者の気持ちまで想像して対応方法を提示してくれているのが、すごくいいなって思ったんですよね。
メンタルヘルス対応はケースバイケースなので、本に書いてある通りに対応すればよいとは限りません。ですので、教科書というよりは、考え方の幅を拡げてくれる参考書のような1冊でもあります。基礎的な内容も多いので、メンタルヘルス対応に慣れている方にとっては少し物足りなさを感じるところもあるかもしれませんが、担当になったばかりの方や、経験不足で不安を感じる方には、ぜひ手に取ってほしいと思います。
【今回ご紹介した書籍】
「産業保健と看護2020年春季増刊 両立支援に欠かせない産業保健スタッフに必要な疾患の知識と最新の治療法」
出版社:メディカ出版
著者:立石清一郎、中谷淳子
「精神科産業医が明かす職場のメンタルヘルスの正しい知識」
出版社:日本法令
著者:吉野聡、梅田忠敬
監修者:松崎一葉
今回ご紹介した書籍は、いかがでしたでしょうか。
次回は、メンタルヘルス対策をテーマに、「私の一冊」をご紹介します。どうぞお楽しみに!
休職中の従業員が職場復帰をするにあたり、事業者にはさまざまな対応が求められます。 本資料は産業医監修のもと、厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」の内容に基づいて作成した以下の資料をセットにしたものです。 流れがわかる!従業員の職場復帰支援ガイド 復職及び就業上の配慮に関する情報提供書 復職支援に関する情報提供依頼書 産業医面談記録表 両立支援プラン/職場復帰支援プランの作成フォーマット 生活記録表 「従業員の職場復帰の流れについて把握したい」 「従業員の職場復帰時に必要な資料がほしい」 とお考えでしたら、ぜひご活用ください。
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