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産業医の経験年数が長い先生は多くいますが、11年で64社という圧倒的な経験数と、公衆衛生学のバックグラウンドを持つ先生は稀有な存在です。特に地方企業においては、その「若さ」と「前向きな姿勢」自体が、大きな価値を生み出しています。
今回は、公衆衛生学の博士課程を修了後、産業医としてのキャリアを一本化し、現在は約50社の嘱託産業医を務める先生にお話を伺いました。ある県を拠点に地域密着型の活動を続ける先生が語る、若手産業医の強みと、企業が産業医を選ぶ際の「姿勢」の重要性をお届けします。
【プロフィール】 年代: 30代 専門科目: 産業医(公衆衛生学) 産業医経験: 11年(64社) 主な働き方: 嘱託産業医(約50社を担当) |
―― 先生は、公衆衛生学を専門とされながら、早い段階から産業医としてのキャリアを築かれています。どのようなきっかけでこの道を選ばれたのでしょうか?
先生: 大学で博士課程を取得する中、教授の勧めもあり、製造業の嘱託産業医を始めたのが最初です。当初は知識が少なく、製造業一辺倒でしたが、6年目以降はそれだけではキャリアを詰めないと思い、色々な業種に積極的にチャレンジしてきました。
―― 現在は、ある県を拠点に地域密着型の産業医としてご活躍されています。
先生: はい。ある県で、地場企業であったり、全国企業の支社であったり、地域密着の産業医をしています。長いこと続けることで企業への愛着が湧いてきますし、自分の普段の生活と仕事が関わりを持つようになるので、仕事と日常がリンクすることに大きなやりがいを感じています。
―― 64社という豊富な経験の中で、特に印象に残っている成功体験はありますか?
先生: 県内のIT企業や、多店舗展開している薬局の本社産業医になり、企業の成長を間近で目の当たりにできたことは、案件を通して視野が広がる貴重な経験でした。
また、地方では私のように若く、継続してくれそう、産業医に前向きな姿勢を持っている人が重宝されます。片手間でやっているわけではないという真摯な姿勢が企業から評価されていると感じています。
―― 企業が産業医を初めて選任する際、どのような課題に直面することが多いですか?
先生: 正直な話、初めて産業医を選任する企業だと、「産業医って何ができるんですか?」と白紙ベースで聞かれることがあります。ゼロから企業のニーズや産業保健の体制を作り上げていくのは、大変な部分です。
―― 企業の人事担当者は、どのように産業医を選べば良いでしょうか?
先生: 前任者がいる交代案件の方が、企業側も「前任の先生で困っていたことは何ですか?」と課題が明確なので、産業医としては動きやすいです。初めて選任される企業様の場合は、私たち産業医側も「どこからやっていこうか」と試行錯誤します。
選任にあたっては、経験年数だけでなく、「その産業医がどれだけ能動的に企業の課題に踏み込もうとしているか」という前向きな姿勢や、フットワークの軽さを見ていただきたいと思います。
50人以上の事業場向け
1,000人以上の事業場向け
※有害業務従事の場合は500人以上
単発の面談が必要な事業場向け