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                                        「産業医の仕事は、従業員と会社の間で板挟みになるのではないか」と不安を感じる人事担当者の方もいるかもしれません。しかし、ベテランの産業医は、そのバランスを保ち、双方にとって最善の「Win-Win」な解決策を見つけ出すプロフェッショナルです。
今回は、整形外科医として臨床現場の最前線に立ちながら、嘱託産業医として航空会社、工場、人材派遣など多業種に携わる先生にお話を伺いました。体力的な負担から臨床の比重を減らし、産業医という新しい分野にチャレンジする先生が語る、企業と社員の利益を公平に調整する産業医の役割と、その仕事の面白さをお届けします。
| 【プロフィール】 年代: 60代 専門科目: 整形外科、リハビリテーション科 産業医経験: 3年(12社) 主な働き方: 病院・クリニック非常勤と嘱託産業医を兼任 | 
―― 先生は、整形外科医として手術をされていた時代から、非常勤勤務にシフトし、産業医という次のステップを選ばれています。その心変わりはどのようなところにあったのでしょうか?
先生: 若い頃は「産業医は年をとってからやるもの」と思っていましたが、自分の体力の変化に合わせて臨床の比重を減らし、次のステップとして産業医を選んでみました。どうせやるなら産業医としてのスキルを上げるために、航空会社、工場、人材派遣会社、小売業など様々な業種にチャレンジしています。今までの臨床と違い、新しく調べなければならないことが多く、新鮮な点が多くて非常に勉強になっています。
―― 産業医としての活動で、最も大切にしている価値観は何ですか?
先生: 臨床医と考え方が違うのは、産業医は企業と従業員の「両者の立場」を守り、公平な立場でWin-Winになるように話をすすめることです。どちらか一方に偏ってはいけません。結局は人と人とのコミュニケーションが大きな部分を占めます。面談を通じて、企業と従業員の間でうまくバランスをとることが、産業医の役割だと考えています。
―― 産業医として活動される中で、「これはうまくいった」「やってよかった」と感じる具体的な成功体験を教えていただけますか?
先生: ある企業から、「先生が来てくれて、初めて従業員が病気になれば能力が落ちてしまうということに気づけた」という言葉をいただいたことです。以前はそのような視点を持っていなかった企業が、社員の健康が企業の資本であるという意識に変革できたことは、大きな喜びでした。社員が病気にならないように力になれるのは、産業医の仕事の醍醐味だと思います。
―― 企業への影響力を感じられた瞬間ですね。
先生: はい。多様な業種を担当することで、産業医としての引き出しが増え、それぞれの企業に合わせたアドバイスができるようになりました。臨床現場とはまったく違うジャンルなので戸惑うこともありますが、「とにかくまず1社目から始めてみる」ことが大事だと実感しています。
―― 企業が産業医を選任する際、専門科目以外で注目すべき点はありますか?
先生: 専門科目ももちろん重要ですが、それ以上に「企業と従業員のバランスを公平にとるスタンス」を持っているかを見ていただきたいです。企業と従業員の間で、感情的な行き違いやコミュニケーションの不全が大きな問題になることが多いので、そこを円滑に進められる産業医が良いでしょう。
年齢を重ねても、柔軟性を持ちながら色々なことにチャレンジできる産業医は、貴社の多岐にわたる課題解決に貢献できます。
50人以上の事業場向け
                1,000人以上の事業場向け
                ※有害業務従事の場合は500人以上
            
単発の面談が必要な事業場向け