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・企業名:株式会社アイガ
・業種 :IT・情報通信
・従業員:160名(2021年4月現在)
・所在地:愛知県
・認定部門:中小規模ブライト500
・ウェブサイト
※取材、文:株式会社empheal(エンフィール)
『時代の変化に対応しアクティブに新しいサービスへの挑戦を続ける』という企業理念は、対顧客だけではない。株式会社アイガは、従業員の健康管理においても全力でチャレンジし続けている。
メンタルヘルスへの課題がつきもののIT業界。心身ともに正しく、楽しく健康を目指そうとユニークな施策を行ってきた。中でも目を引くのが『ダイエットコンペティション』。三ヶ月の期間中に一番痩せたスタッフが優勝というシンプルな企画だが、過去3回で合計100キロ以上の減量を実現。
成功のカギは、手厚い“サポート”にあった。ダイエットを競わせるだけでなく、参加者は週に2回のオンラインフィットネスのレッスンや、管理栄養士の資格を持つ社員による面談やアドバイスが受けられる。SNSでグループを作って取り組むことで、仲間と楽しくダイエットに向き合えるのが大きな魅力だ。
ほかにも、食育やトレーニングなどをテーマに様々なイベントを実施。それだけでなく、イベントを企画する“キャプテン”を社内で任命し、オンライン歓迎会やボードゲーム会、女子会などを通じて、社員同士の交流の場をつくることも欠かさない。「自己表現やアピールの場としても使って欲しい。IT業界では孤立化が共通の課題で、これがメンタル不調にリンクしてくる。対処ではなく、いかに予防するかが大切です」と、鳥居高志社長は語る。
ダイエットコンペ以外にも、ジョギングとゴミ拾いを融合させたフィットネス、『プロギング』への挑戦など、オリジナリティあふれるアイディアはまだまだある。しかし、奇をてらう施策だけでは結果につながらない。初めてのエントリーで健康経営優良法人2021ブライト500に認定された同社の取り組みは、徹底的な“見える化”が支えていた。
課題の洗い出しのために、従業員に対して年に2回、141項目にわたるアンケート調査を実施。そこから重点項目に絞った調査も別で行い、数値目標を設定するようにしている。「たとえば、『日中に眠気を感じる社員の割合』が65%という結果に対して、時給換算すると年間でどのくらいロスがでるのかを出してみる。数値化することで、そのリスクを放置したら何が起こるのかを把握することが大切です」と、課題の見える化は意識改革にもつながる。
企業ホームページを覗けば、『健康経営中長期目標』として、重点項目についての改善実績や1年後の目標が公開されている。「仕事は健康の上に成り立っている。ITとヘルスケアを融合させた新しいサービスや、ノウハウを社内外に広めていきたい」と、他にはない健康経営の形を目指していく。
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