宮城県(仙台市)での産業医の探し方とは?紹介サービスや選任の際に重視すべきポイントを解説

従業員の健康保持・増進に努めるためには、自社の課題解決に適した産業医の選任が重要です。
本記事では、宮城県(仙台市)における産業医の探し方や、産業医を選任する際に重視すべきポイントを解説します。
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宮城県の産業医数と事業所数
日本医師会の「産業医活動における実態調査分析」の資料によると、宮城県で活動している産業医の数は2019年時点で約630人です。全国47都道府県の中では13番目、東北地方6県の中では最も多いとの結果です。また、産業医の選任義務がある従業員数50名以上の事業所数は、約2,900件所在します。活動中の産業医一人あたりが担当する事業所数は4.6件であり、全国平均の5.1件と比較すると宮城県では比較的産業医を探しやすいといえるでしょう。
【参考】日本医師会「都道府県別 産業医活動における実態調査分析」
【関連記事】50名未満の事業所にも産業医って必要?―今さら聞けない産業保健vol.3
宮城県の産業構造から見る産業医の必要性
宮城県の主要産業には、以下の特徴があります。・建設業では労働災害による死傷者数が多い
・宿泊業・飲食サービス業ではメンタルヘルス不調者の増加が懸念される
産業構造の特徴を踏まえ、産業医の必要性を解説します。
建設業では労働災害による死傷者数が多い
宮城県では2021年時点において、全産業の中で建設業の事業所が2番目に多く、全体の11%を占めます。建設業では労働災害による死傷者数が多いため、労働災害を減らすために産業医の必要性が高いといえます。厚生労働省の調査によると、2024年1~9月に発生した建設業における労働災害は187件で、全産業の中で4番目に多い件数です。187件のうち約半数は、建築工事業で発生しています。労働災害の事故の型は、墜落・転落、交通事故、飛来・落下が多いと報告されています。
そのため、危険な作業環境の改善について知見があり、高所作業の安全対策や車両の取り扱いに関する助言などができる産業医が求められます。
【参考】
宮城県「令和3年経済センサス-活動調査(調査結果の概要)」
厚生労働省 宮城労働局「2024年9月末労働災害発生状況について」
厚生労働省「令和5年労働災害発生状況の分析等」
【関連記事】【社労士監修】労災とは?人事労務担当者が知っておくべき基礎知識と対応方法
宿泊業・飲食サービス業ではメンタルヘルス不調者の増加が懸念される
宮城県では、観光客入込数が年々増加しています。観光需要が高くなると、宿泊業や飲食サービス業は人手不足から長時間労働になることが懸念されます。長時間労働が続くと、疲労の蓄積やストレスからメンタルヘルス不調者が増加する可能性があるため、産業医と協力し従業員のメンタルヘルス対策をすることが大切です。
宮城県が公表している観光統計情報によると、2023年の観光客入込数は6,824万人で過去最高の数値を記録しています。
加えて、宿泊観光客数も増加傾向です。同年時点における宿泊観光客数は943万人泊であり、前年から165万人泊増えています。
観光客入込数・宿泊観光客数ともに大きく需要を伸ばしているため、今後も従業員の健康に配慮する必要性は高まるでしょう。そのため、メンタルヘルス対策の経験が豊富な産業医が求められます。
【参考】宮城県「令和5年観光統計概要(速報値)について」
宮城県の働き方事情から見る産業医の必要性
宮城県の働き方事情には、以下の動向が見られます。・女性の労働力率が上昇している
・テレワーク普及率が高い
働き方事情を踏まえ、産業医の必要性を解説します。
女性の労働力率が上昇している
2020年の国勢調査によると、宮城県の女性の労働力(働き手)率は2015年と比較して上昇しています。
一般的に結婚や出産など生活の変化により、女性の労働力率は30~40代で低くなる傾向にあります。しかし宮城県では、30~40代あたりのM字カーブの底の数値も上昇しており平坦に近い形状です。
宮城県は男女共同参画を推進し女性が働きやすい環境づくりに取り組んでいるため、女性が働きやすくなったと推察できます。
今後も女性が働きやすい職場づくりを推進していくためには、女性特有の健康課題やストレス要因に詳しく、適切に対処できる産業医の選任が重要です。
テレワークの普及率が高い
宮城県は、テレワークの普及率が高めです。2023年の労働実態調査によると、宮城県でテレワークを実施している事業所の割合は全体の25.3%です。同年における国土交通省の「テレワーク人口実態調査」によると、全国平均は24.8%、地方都市圏平均は16.3%であり、宮城県のテレワーク普及率はこれらの平均を上回っています。
テレワークは通勤時間の削減などメリットがある一方で、コミュニケーションの減少や相手の顔が見えない孤独感などにより、メンタルヘルスに支障をきたす可能性があります。
そのため、従業員と面談するなどしてコミュニケーションを取り、適切にメンタルヘルスケアができる産業医を選任すると心強いでしょう。
【参考】
宮城県「令和5年度 労働実態調査結果報告書」
国土交通省「令和5年度テレワーク人口実態調査-調査結果(概要)-」
【関連記事】テレワーク中の従業員の不調を防ぐには?産業医と連携して予防と早期発見を!
宮城県で産業医を選任する際に重視するポイント
産業医を選任する際は、宮城県の産業構造や働き方事情を踏まえ、自社に適した産業医を探すことが大切です。宮城県では、以下の点に着目し産業医を探すとよいでしょう。・テレワークの従業員のメンタルヘルス対策ができるか
・コミュニケーション能力が高いか
それぞれの内容について解説します。
テレワークの従業員のメンタルヘルス対策ができるか
テレワークを導入している企業は、メンタルヘルス対策に意欲的な産業医や経験が豊富な産業医を選ぶのがおすすめです。在宅勤務での作業環境や健康管理の留意点などをアドバイスをしてくれる産業医を選任すれば、テレワークの従業員のメンタルヘルス不調を未然に防げるでしょう。
また、テレワークメインの従業員のためにオンライン面談が対応可能かなども、事前に確認しておくとよいでしょう。
【関連記事】
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コミュニケーション能力が高いか
女性の労働力率が上昇していることを踏まえ、宮城県で産業医を選任する際は、コミュニケーション能力も確認しておくとよいでしょう。女性特有の健康問題について、他人には話しづらいと考えている場合が多くあります。そのため、コミュニケーション能力が高い産業医を選任すれば、従業員が気軽に相談しやすく安心できる存在となるでしょう。
宮城県での産業医の探し方
宮城県で産業医を探す方法には、主に以下の3つがあります。・産業医紹介会社で探す(エムスリーキャリア)
・地区医師会で探す
・宮城県の地域産業保健センターで探す
それぞれの探し方について解説します。
【関連記事】
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自社で産業医を採用する方法は?面接・契約・業務開始時のポイント
産業医紹介会社で探す(エムスリーキャリア)
宮城県で産業医を探す際は、産業医紹介会社の利用がおすすめです。登録されている多数の産業医の中から、自社の要望に合った産業医を紹介してもらえます。どの産業医紹介会社を選べばよいか分からない場合は、エムスリーキャリアの利用がおすすめです。エムスリーキャリアは、宮城県を含め全国各地の企業に産業医を紹介できます。5,700件以上の導入事業場実績があり、選任希望日までの対応が可能です。
常勤する専属産業医・非常勤の嘱託産業医・単発で対応可能なスポット産業医など、さまざまな形態の産業医が登録されています。そのため、自社の要望に合う産業医を選任できるでしょう。
産業医の選任・紹介については、問い合わせフォームから相談可能です。
【関連記事】産業医の派遣を依頼するには?報酬や業務内容についても解説
地区医師会で探す
宮城県の地区医師会に問い合わせて産業医を探すのも選択肢の一つです。地区医師会に問い合わせてみれば、産業医を紹介してくれる可能性があります。地区医師会での産業医の紹介は無料です。しかし、どんな産業医が自社に適しているかなどのアドバイスは受けられません。また、産業医との報酬交渉や契約手続きなども行っていないため、自社で対応する必要があります。
宮城県の各郡市区医師会の問い合わせ先は、以下のサイトから確認できます。
【参考】宮城県医師国民健康保険組合「各郡市支部一覧」
宮城県の地域産業保健センターで探す
一時的に産業医の力を借りたい場合は、地域産業保健センターに問い合わせるのもよいでしょう。宮城県の地域産業保健センターでは、従業員が50人未満の小規模事業場を対象に産業医による健康相談を実施しています。産業医に相談・依頼できる主な内容は、以下のとおりです。
・従業員の健康相談(メンタルヘルス含む)
・健康診断結果についての意見聴取
・長時間労働者や高ストレス者に対する面接指導
・個別訪問指導
・産業保健に関する医療機関・専門機関・相談窓口などの情報提供の依頼
宮城県は小規模事業場が多いため、スポット的に産業医の助言がほしいときには、地域産業保健センターの活用が向いています。
【参考】仙台市医師会「仙台地域産業保健センター|仙台市医師会について|仙台市医師会」
宮城県の健康経営に対するインセンティブ
宮城県では健康経営に取り組む企業に対して、さまざまなインセンティブを設けています。産業医選任とともに健康経営の推進も検討し、以下のようなインセンティブを活用するとよいでしょう。
宮城県健康づくり優良団体表彰
県内での主体的な健康づくりを奨励するために、積極的に活動している企業や団体、市町村を表彰する制度職場健康づくり宣言
「職場健康づくり宣言」に登録すると、職場健康づくり宣言の事業所であることをハローワーク求人票に記載できるなどの特典が受けられるスマートみやぎ健民会議一般会員
・企業や団体、行政などが、県民の健康と幸せを実現するために県民運動を推進する取り組み・会員になると、スマートみやぎ健民会議(宮城県)ホームページに団体名が記載され、企業イメージ向上につながる
スマートみやぎ健民会議優良会員
・スマートみやぎ健民会議に登録した企業や団体のうち、一定の基準を満たした者を優良会員として認定する制度・優良会員に認定されると「宮城県中小企業融資制度(がんばる中小企業応援資金)」を利用した際に、信用保証料の一部が割引されるなどの特典を受けられる
これらのインセンティブにより、企業の積極的な健康経営への取り組みや、従業員の健康促進につながることが期待されます。
【関連記事】
健康経営とは?推進されている背景やメリット、取り組み事例を紹介
健康経営の始め方は?成功につなげるための具体策も解説
宮城件(仙台市)で産業医を探すなら紹介サービスを上手に活用しよう
宮城県で産業医を選任するには自社の課題だけでなく、宮城県の産業構造・働き方事情も把握しておくことが大切です。また、産業医を探す際は、紹介サービスの活用がおすすめです。紹介会社に登録されている多数の産業医の中から、自社の要望に沿って産業医を紹介してもらえます。
産業医は、従業員の健康を守るために欠かせない存在です。紹介サービスを上手に活用し、自社のニーズに合った産業医を選任しましょう。
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