広島県で産業医を探す方法とは?紹介サービスや選任する際のポイントを解説

広島県は、重工業や電気機械をはじめとした製造業を中心に小売業や観光業など、多くの産業が盛んに活動しています。
その一方で、各産業ではさまざまな健康課題を抱えています。健康課題を効果的に改善するためには、それぞれの課題解決に適した産業医の選任が必要です。
本記事では、広島県で産業医を探す方法や選任する際に考慮すべきポイントなどについて解説します。
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広島県の産業医数と事業所数
日本医師会の資料によると、2019年時点において広島県で活動している産業医数は約840人です。従業員50人以上の事業所数は、全国で11番目に多く約3,700件所在します。また、活動中の産業医一人あたりが担当する事業所数は4.4件です。全国平均は4.6件であることから、広島県では比較的産業医は探しやすいといえるでしょう。
しかし、自社に適した産業医を探すとなると簡単ではありません。産業医にはそれぞれに得意分野があるため、自社の課題に対応できる産業を選任しないと効果的な改善が難しいためです。
産業医の選任は、選任事由が発生した時点から14日以内に行う必要があり、時間的な猶予はそれほどありません。そのため、早めに動き出して産業医を探すとよいでしょう。
【参考】
日本医師会「都道府県別 産業医活動における実態調査分析」
厚生労働省「安全衛生に関するQ&A」
広島県の産業構造を踏まえた産業医が求められる背景
広島県の主要産業に焦点をあて、産業医が必要とされる背景について解説します。製造業では労働災害による死傷者が多い
広島県では、製造業での労働災害による死傷者数が全産業で最多となっています。そのため、製造業では作業現場における危険作業の発見・改善ができる産業医が求められます。広島県労働局の調査によると、2023年に製造業で発生した死傷者数は876件でした。労働災害の原因は「はさまれ・巻き込まれ」が201件と最も多く、ついで「転倒」が157件となっています。加えて、2020年以降は死傷者数が毎年増えている状況です。
そのため、広島県では以下のような産業医が求められています。
・製造業での職場巡視の経験が豊富な産業医
・危険作業の改善について詳しい産業医
また、怪我をした従業員の復帰を適切にフォローできるよう、治療と仕事の両立支援について詳しい産業医がいると心強いでしょう。
【参考】広島労働局「令和5年労働災害発生状況のあらまし」
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治療と仕事の両立支援とは?対象疾患や取り組み事例も紹介
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建設業では安全な作業環境の構築が必要
広島県の建設業では、安全な作業環境の構築をサポートできる産業医が求められます。従業員の安全性向上だけでなく、新たな人材の確保にもつながるためです。広島県の建設業では現在、従業員の高齢化や若年層の入職率の低さなどから生じる深刻な人手不足が問題となっています。若年層の入職率が低い背景には、業務負担の多さや危険性の高さなどが考えられるでしょう。
実際、2019年時点では広島県の建設業における一人あたりの総労働時間は、全産業の平均を大きく上回っています。

また、労災件数も製造業に次いで2番目の多さとなっているのが現状です。
作業場における安全性確保の取り組みや労働時間の改善を進めることで、新たな人材の確保につながる可能性があります。そのため、建設業では危険作業や労働時間の改善指導の経験をもつ産業医が求められます。
【参考】
広島県「建設業」
広島県「広島県建設産業ビジョン2021【資料編】」
広島労働局「令和5年労働災害発生状況のあらまし」
【関連記事】ヒヤリハットで事故を防ごう!業種別の具体例と対策
広島県の働き方事情から見る産業医の重要性
広島県の働き方事情に焦点をあて、どのようなことができる産業医が重要であるかを解説します。人口流出による人手不足が懸念されている
広島県は県外への人口流出が激しく、各産業で人手不足が生じています。そのため、働きたくなる環境の構築を進められる産業医の重要性が増しているといえるでしょう。広島県が公表している資料によると、広島県の人口は1998年をピークに年々減少しています。とくに、2021年以降は毎年人口が大きく減少しており、2023年から2024年の1年間では約22,000人減りました。
人口流出は、広島県の各産業にも影響を与えており、建設業・製造業をはじめ深刻な人手不足が生じている産業も少なくありません。
求職者は、安全に働ける職場を求める傾向にあるため、安心安全な職場環境を構築できれば人材確保につながります。このような背景を踏まえ、以下のような強みをもつ産業医の選任をするとよいでしょう。
・作業場の危険性を発見・改善できる
・高年齢労働者に配慮した作業場の改善ができる
・健康被害にあった従業員の職場復帰をサポートできる
【参考】
広島県「広島県人口」
健康経営優良法人認定事務局「就活生・転職者に関する調査」
【関連記事】人事として知っておきたい!生産性アップに繋がる従業員エンゲージメント
外国人労働者が増加している
広島県では年々外国人労働者が増加しており、仕事で外国人と関わる機会が増えています。そのため、外国人労働者とのコミュニケーションが得意な産業医を選任すると心強いでしょう。広島県労働局の調査によると、2023年時点の外国人労働者数は過去最多の44,093人です。広島県の産業では、人口減少による人材不足が生じていることから、今後も外国人労働者の増加が予想されています。
そのため、外国人労働者のいる職場で安全衛生に携わった経験をもつ産業医や、分かりやすい言葉やイラストで情報を伝えられる産業医の重要性が増しています。
【参考】広島県労働局「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ」
広島県で産業医を探す際に考慮すべきポイント
広島県で産業医を探す際は、以下の点を考慮するとよいでしょう。・自社の課題解決に適した産業医か
・健康経営の実施に協力的か
それぞれの内容について解説します。
自社の課題解決に適した産業医か
産業医を探す際は、自社が抱える課題の解決ができる産業医か確認することが重要です。産業医はこれまでの経験などによって、たとえば以下のようにそれぞれ得意分野があるからです。・精神科出身でメンタルヘルス対策が得意
・有害業務を伴う事業場での職場環境改善の経験が豊富
・女性の健康問題に強い
自社が抱える課題と合わない産業医を選任してしまうと、期待した効果は得られません。そのため、産業医を選任する際は、事前に実績の確認や面談などを行い、自社に適しているか確認することが重要です。
健康経営の実施に協力的か
労働人口が減少している広島県では、健康経営の実施に協力的な産業医なのか確認するのも重要です。健康経営の実施には、以下のように人材の確保にプラス効果があるためです。・従業員を大切にしている企業と認識され、人材が集まりやすくなる
・働きやすい職場環境になることで、従業員満足度が向上し離職防止につながる
専門的な知識をもつ産業医と協力できれば、より効果的に健康経営が実施できます。
【関連記事】
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健康経営が人材採用にもたらす効果は?具体的な取り組みや事例も紹介
広島県での産業医の探し方
広島県での産業医の探し方は、以下の3つが挙げられます。・産業医紹介会社で探す
・地区医師会で探す
・広島県の地域産業保健センターで探す
それぞれの探し方について解説します。
【関連記事】〈2024年版〉産業医を探す主な5つの方法まとめ
産業医紹介会社で探す(エムスリーキャリア)
産業医紹介会社を利用すると、登録されている産業医の中から自社の要望に合った産業医を紹介してくれるためミスマッチを防げます。また、契約やスケジュール調整を代行してくれる紹介会社も多いので、選任にかかわる手間を削減できます。
どの産業医紹介会社を利用すればよいか悩んでいる場合は、エムスリーキャリアがおすすめです。
親会社のエムスリーは東証プライム上場企業で、運営している医療従事者向けサイト「m3.com」には、日本の医師の9割以上が会員となっています。そのため、自社に適した産業医を見つけられるでしょう。
また、嘱託産業医であれば業界最安値の月額3万円から依頼が可能です。産業医の紹介だけでなく、産業医との契約やスケジュール調整の代行などサポート体制も万全なので、スムーズに産業医の選任ができるでしょう。
産業医の選任・紹介については、問い合わせフォームから相談できます。
地区医師会で探す
自社がある地域の医師会に問い合わせるのも一つの方法です。産業医を紹介してくれる可能性があるため、問い合わせてみるとよいでしょう。ただし、地区医師会を通して産業医を紹介してもらった場合、産業医との契約やスケジュール調整などは自社で実施しなければなりません。
各地域の医師会の問い合わせ先は、以下の広島県医師会のサイトから確認できます。
【参考】一般社団法人広島県医師会「市区郡地区医師会」
広島県の地域産業保健センターで探す
従業員50人未満の事業所であれば、地域産業保健センター(地さんぽ)で産業保健サービスが無料で受けられます。地域産業保健センターは、産業医の選任義務がない従業員50人未満の事業所が、産業医に相談や依頼をしたい場合に利用できる機関です。
産業保健に関する相談や対応が必要になったものの、どこに相談すればよいか分からない場合は問い合わせてみるとよいでしょう。
【参考】広島県地域産業保健センター「地域産業保健センター」
【関連記事】地域産業保健センター(地さんぽ)とは?役割や利用時の注意点を解説
広島県の健康経営に対する支援策・インセンティブ
近年、国が主導で健康経営を推進している影響を受け、健康経営に取り組む企業に対する支援策やインセンティブを提供する自治体・金融機関などが増えています。産業医を選任する際は、支援策・インセンティブを活用した健康経営の実施も視野に入れるとよいでしょう。
広島県で受けられる健康経営に対する支援策・インセンティブの一部を以下に紹介します。
広島県健康経営セミナー
・広島県が主催し、健康経営を「始めたい」「学びたい」と考えている中小企業を対象に実施しているセミナー広島県健康経営優良企業表彰制度
・直近2年連続で健康経営憂慮法人に認定された企業の中から、とくに優秀な健康経営を実施している企業を表彰する制度ヘルスケア企業保証【広島県信用保証協会】
・協会けんぽ広島支部より「ヘルスケア企業認定証」を受けた企業を対象とした保証制度・最大で2億8000万円の保証が受けられる
広島県ならではの事情を考慮して産業医を選任しよう
広島県では、製造業において労災による死傷者数が多い傾向です。また、建設業では労働時間の長さや労災の多さなどが課題となっています。また、広島県全体としては、人手不足の影響による従業員の身体的・精神的負担の増加が懸念されているなどの事情があります。
従業員の健康を守るためには、広島県ならではの事情を考慮して産業医を選ぶことが重要です。自社の状況に合った産業医を選任し、安全な職場環境の構築に努めましょう。
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